2012年8月21日火曜日

2012/08/18 Riv.HOURI gorge

2012/08/18 祝子川本流ゴルジュ遡行(ほうりがわ)

Unfortunately this text is in Japanese only.
※今回も画像クリックで拡大。

九州三大ゴルジュの一つと言われる名渓。4年ぶり。
右も左も分からずついて行った遡行4本目の沢。
沢とゴルジュを大好きにさせてくれた沢。今回は案内する側に。


そして何より思い出の沢。
初めてみっちぃと遡行した沢。そして最後に遡行したのは由布川。
まさに「陽」と「陰」、「光」と「影」の対極と言える渓。
偶然にもこの日、沢仲間の一人が由布川、難攻不落の最終関門「めくら滝」へ。


今回はメンバーの力量や水量、7+5m滝でシゲさんが遊びたがるだろう...等を考慮して湧塚分岐でなく喜平谷から入渓。

岩の大きさは屋久島には及ばないが。。。
※普通は遡行しない下部は屋久島にも匹敵すると思いますが長さとスケール感が違う。
ゴーロは安房川中下部の谷幅をスケールダウンした雰囲気。


両岸100mスラブと言われるゴルジュ。
碧い空、白いスラブの岩肌、木々の緑、そして屋久島に勝るとも劣らない水の清冽さ。

今日の水量は少し増水気味程度。
※「美人の湯」の大将に確認。
  平水時は40cm程度、本日は54cm。

この位の水量ならガンバって泳げるが疲れるでしょ。
泳がなくても簡単に突破できる技法を伝授。
マスターすればザバザバと三角波が立つ程の水量で流れが速くても対応できると思うよ。

...って今、実演して見せたのになぜ泳ぐか君は?
そして流される...


で、結局こうなる。。。
30cm噴出し滝を抜けた先の最終関門。
ココともう一ヶ所を抜ければ穏やかな渓相で終了点なので、2つある突破口の難しそうな方を選択。


もぉ~っ!ワタシが通過した方法、見てなかったのかなぁーーー。


「ほふく前進」と他のブログで書いてあったり写真を見かけるが、なぜ難しい方を真似するの君は?

詳しく書きたいけどレポ沢山上がってるし、お盆前後の遠征報告と懇親OFF会が明日あるから仲間内に笑いのネタバレしないようにコレにて終了。

2008年と大きく渓相は変ってなかったので、参考にするなら[沢グルメの川・花・こころ]でどうぞ。

2012年8月16日木曜日

2012/08/04-06 Expedition Mt.TURUGI rock climbing classic route,YATUMINE #3

2012/08/04-06 剱岳 八ツ峰主稜線縦走 3日目

Unfortunately this text is in Japanese only.


昨日はアタック無事帰還の祝杯をビールで上げ、食事後に焼酎で温まった。
その間、雨で湿気たフリースを着て過ごしていたので寒くなり、一番にテントに入り湿気たズボンを脱ぎ捨ててパンツ一枚でシュラフに潜り込み、テントの外の話し声を子守唄に眠りについた。

夜半か明け方か?、テントに弱い雨音を聞いた。

計画書で今日は予備日、または源次郎尾根かⅥ峰Cフェイスの予定だったが、朝起きると天気も思わしくない。いずれにせよワタシは八ツ峰でお腹一杯だし、テントで居眠りしながら無線通信本部の予定でしたが。一日前倒しで帰還する事になった。


もう一度ケルンへ散歩に出かけた。
雄大で堂々たる剱の山塊は優しく慈悲深く穏やかな表情に見えた。

テントを撤収し剱沢BCを後にする。
荷物が重いがゆっくりと歩を進める。


また、訪れるチャンスはあるだろうか。
...三の窓や長次郎谷を詰めてみたいな。

ありがとう、気が向いたらまた来るよ。

2012年8月11日土曜日

2012/08/04-06 Expedition Mt.TURUGI rock climbing classic route,YATUMINE #2

2012/08/04-06 剱岳 八ツ峰主稜線縦走 2日目

Unfortunately this text is in Japanese only.

※せっかくの景色なので 画像少しだけ大きめ。クリックしたら拡大。

8月5日、いよいよアタックの日。
この日食担のたかぽんは2時半に起床して準備してくれてた。
予定どおり3時起床、4時出発。必要最低限の装備に軽量化して剱沢BCを後にする。すでに一般登山道の一服剱への稜線には鈴なりに提灯行列が見える。
Iさんはゆっくり出かけるかと思ったが一緒にスタート。

八ツ峰の稜線から日が上がろうとしている。ギザギザの恐竜のシッポの様だ。

出発前は、初めてのアルプスという事でかつて無く緊張していたが、そんな不安はどこへ?
剱沢雪渓の上部は一部陥没して滝に。
小さく見えるが結構デカい滝。
こんなのの下に潜り込んだら。。。



広く長い剱沢雪渓を下って行く。雪質はカチカチではなく適度な硬さで歩きやすい。

クランポンを付けてた時、7人程の後続パーティーに追いつかれる。「どちらへ?」と聞かれて「八ッ峰です」と答えると、「それはそれは」と。う~ん、やっぱキツイんだ。。。彼らは源次郎尾根との事。


これはどこ?平蔵谷?

下部の状態は悪い。
雪渓下はスカスカで大きなシュルンドが見える。


いやはや、デカい岩だ。

岩の周りは温度が上がるから溶けて侵食されている。



いよいよ長次郎谷の取り付き。

見ると数パーティーが先行している。
真砂沢ロッジ方向からスタートしたのか?

右岸(左壁)が源次郎尾根、左岸(右壁)が八ッ峰。最初の傾斜は緩いが見た目より急。



下部の状態は良いようだ。

淡々と高度を上げるにつれ少しづつ傾斜が増してゆくがまだまだ緩やか、でもキツくて度々足が止まる。

正面はⅧ峰あたりか?
多分、あの正面ギザギザを右から左に行くんだろうなぁ~。景色が大きくて天気が良いから近くに見えるが、ありゃ相当距離あるぞ!


ゼーゼー言いながらⅠ・Ⅱ峰のルンゼ取り付き点へ到着。目印はスラブ岩下の岩小屋?らしいが残雪多くて埋まっているらしい。



ルンゼ内の雪渓はパックリ割れ、シュルンドに水がザーザー流れている状態。水は冷たくておいしいだろうが崩れて圧死は勘弁してほしいので近づけない。


これからⅠ・Ⅱ峰コルまで約400mの登り一辺倒!

が、右岸スラブは広く快適に登れる。
かなり楽しい。
たかぽんは雪渓際を、ワタシはより傾斜の緩い長次郎谷寄りを自由なラインで。

スラブには草付きもあり、そこに咲く花が癒してくれる。



登りながら長次郎谷側に目をやれば、対岸の源次郎尾根の先に真っ青な空と剱岳本峰の素晴らしい眺め。

更に後方を振り返れば遠方に槍の鉾先も遠望できた。


ルンゼも狭まってきて稜線も近いと感じさせるが、まだ残雪が見られた。



稜線直下。

これから日が当たると暑いので休憩し行動食と水分を摂る。そして稜線へ。
稜線に出た。ナイフエッジというより馬の背といったところか。

これからが第2のスタート。このような場面が延々と続くのだろうと思ったのか写真に笑顔は無い(^_^










Ⅰ峰方向を振り返る。
前回たかぽんが来た時は往復したらしい。
今回は謹んでご遠慮申し上げる。
Ⅱ峰方向に向かう。
一歩一歩スタンスを確かめながら快適な登り。

尾根通しで暑いのだが、時折吹く爽やかな風。たかぽんが前回来た時より断然涼しいとの事。前回は灼熱だったとか。。。


眼下の長次郎谷を見ても高度感が増して来た。
Ⅲ峰から本峰まで八ツ峰の稜線が見渡せる。











 


Ⅲ峰を目指して登る。

慎重に、確実に。

懸垂下降地点(上からショット)

ここからはピークに登っては懸垂下降の繰り返し。



懸垂下降地点(下からショット)

全体を通して10m~20m、最大で40m位か。
こうやって見ると尾根は結構やせてますね。ハイマツがあると露岩だけの時より精神的に落ち着きます。おっ、笑顔だし(^_^
スラブが快適ですが、実際は写真よりかなり高度感があります。
景色が大きいです。
ロープワークはすべて2人にお任せですみません。ワタシはゼーゼー言いながらシャッターを押すのみ。
三の窓側へ長い懸垂下降地点。
下部には雪渓。
いつもお茶目なたかぽん。
Dフェイスの頭だったっけ?
もう、この辺になると小ピークも出てきて何峰か良く分からん(^_^;

でも段々と雪渓上部が近くに見えてきましたよ!
緊張のクライムダウン。
そして懸垂下降。

ひょえ~ぇっ、高度感あるなぁー!
こんな所登ったっけ??

傾斜が少しキツいところでもホールド・スタンスがはっきりしているので確実に登ればOK。
ここは雪渓を渡るのに確保したところかな?

岩壁を登るとソコは素敵なお花畑。

ホッとする場所です。

呑んだらバラバラだけど、登攀中はいつもクールなチャーさん。

チャーさん登攀中。
ここも高度感あるなぁー。

こんな所、ワタシが登れたのか?記憶にない。。。
おぉー怖っ!


ピークを1つ登るごとに記録として3人の写真を自動シャッターで撮るたかぽん。

ワタシの顔が引きつっているのは後ろが断崖絶壁だから。。。もちろんセルフとってるケド。



だんだん長次郎雪渓が直線的に見える位置に。これから本峰側に回りこむ様に進むはず。

それにしても凄い景観。


この登りはガレガレで辛かった。
唯一ロープで確保して登攀した箇所かな?

一瞬の気の緩みで片足がスリップ。手のホールド2点は生きているので問題は無いが、壁にお腹が当たった拍子に落石。



ガスが上がってきて雨が降り出した。上着のみアウター着て先を急ぐ。風は無いが雷に見舞われたら大変。

雪渓上端を左に見て進んでいるので、長次郎谷下部から正面に見えていた尾根を右から左に進んでいるに違いない!

Ⅶ峰あたりの小ピークあたりは少し複雑だった。このあたりの写真は大幅に省略(^_^;

このあたりで本降りになる。パンツもアウターに。降ったのは20分程度だった様に思う。

どんどん周り込む。



ナイフエッジの連続。

緊張は保っているが足が重くスピードが上がらない。短い懸垂下降箇所は濡れているが時間短縮のためクライムダウン。


雨に濡れたナイフエッジを行く。

そりゃあ乾いた岩の方が良いに決まってるケド、雨降って涼しくなったし元々が沢ヤだから水に濡れてて当然なので特に緊張度は変わらなかった。


チャーさんが「モワイ像みたい!」と言って撮ってた写真。「えっ、どれどれ、真ん中の岩?」とかいう会話。

この時は気付かなかったが左側に2人写っている。多分、Ⅶ峰で会った2人組みのパーティーだろう。

あれかも。。。違った。。。
これかも。。。違った。。。
小ピークをアップダウン。



もう、そろそろ着いて欲しい!



おぉーーーっ、コレwebで見たぞぉー!

ADVANCED CLIMBERS ONLYだって。

Advancedでも、Climbersでもなく「なんちゃって沢ヤ」ですが何か?


ひゃっほーーっ。

雨も止んでまた青空ものぞいている。

とっくに下山してテントで居眠りしてるIさんに登頂の無線連絡。今から一般道を下山しまぁーす。

チャーさんは長次郎谷を下降したかったかもしれないケド、ワタシの足が遅すぎました(T_T
一般登山道は噂どおり、鎖が無ければ八ツ峰よりも登攀グレード高いぞってーのも納得。

最後まで気を抜くなと自分に言い聞かせるが、さすがに足がよれてきている。しかも単調な下りと登り返し部分ではテンション下がる。

ここだって十二分に素晴らしい景観なのに。。。八ツ峰のインパクトが強すぎた様だ。


 剱沢小屋に寄り高級ビールと高級コーラを注文。「もう営業終わっちゃったよ」。。。意識を失いかける(^_^; 本当に営業終わったみたい。

「仕方ない、じゃあ、価格倍ね!!」とお兄さんのジョークで意識を取り戻した。

今晩はワタシが食担なので急いで準備して夕食。Iさん長々お待たせして申し訳なかったです。
無事アタック終了。たかぽん、チャーさん、お世話になりまして、お疲れ様でした。おやすみなさい。